心のかけら-d-

短いのでまとめて載せてます。

痛みのない生なんて

胸に渦巻く感情を、
うまく言葉に出来なくて苦しむ。

これが私に課せられた罪なのだろうか。

胸を締め付ける痛みは、
きっと私を殺す予兆。

死ぬまでに、
この感情を言葉に変換できる“何か”を見つけなければ。

ただ誰かに伝えるべき感情を、
今日もまた一人胸に抱えて心臓が悲鳴を上げる。

キツく絞まる心臓が、
私を急かす。

急いで“何か”を見つけなければ。

でも見つけたら、


それでサヨナラ。


言えない感情が消えたなら、
きっとこの傷が私の心臓を絞め殺してしまうだろう。

それとも、もうすでに・・・

ねぇ、あなたはいつまで、私のバカに付き合ってくれますか？
私はいつまで、あなたの存在に甘えていいのですか？

いつか、私の事を突き放しますか？
鬱陶しいと、切り捨てますか？

どうか。
その時が、一秒でも遅れる事を。
私は心から願っています。

罪

生きることが、罪だと、誰が言いました？
死ぬことが、罪だと、誰が言いました？

生きることが罪で、死ぬことさえ罪だと言うのなら、
どうしたらいいのでしょうか？

生を否定しながら、死さえ否定すると言うのですか？
ならば、一体どうしろと言うのですか？

そうまでして、否定するのならば、
どうして僕らは産み堕とされるのでしょうか・・・？

優しい話をしよう

目を閉じると、ポツンと世界が消えていく。

真っ黒の世界が静かに生まれる。

独りの世界で漣に揺られ、木々の囀りを聞く。

優しい世界など、地上のどこにもありはしないのだから。


ねぇ、この暗く冷たい世界で

せめて穏やかに眠れるような


優しい話をしよう。